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*Life with M-LEICA style*

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更新日 2010-11-06 | 作成日 2008-03-03

J.M.WESTON

March.22nd.2008

J.M.WESTON

「カジュアルな格好が好きでも、靴だけは良いものを履きなさい」と母からいつも言われていた。当時、若い頃は写真を目指し職業写真家となりスーツなど着る機会はほとんどなかった。リーバイス501にナイキやニューバランスといったmade in USAのスニーカーがあれば十分だったわけだ。初めてのパリで泊まったプチ・ホテルのすぐ近くにあったJ.M.ウェストンのショーウインドのなかを視るまでは。

weston01.jpg家人とお揃いのUチップ・シューズ
お店に入ってみるとソファに座るように言われた。店員が僕の足を丁寧に揉みほぐす。マッサージかと思っていたらどうやらサイズを測っているようだ。その後「任せなさい」という感じで軽く人差し指を立て地下室に降りていく。いくつかの靴を持ってきてポケットから小型の靴べらを取り出しシュポッと右足に入れてくれた。ジャストサイズだった。そして気がついた時はあまりの心地良さに4足購入していた。
vogue.jpgSerge girardi
当時、パリではブラックリーバイスに黒や茶のウェストンのローファーを合わせていた。迷ったら両方買うという家風のなかで育った私は、迷わず黒と茶、両方を手に入れた。ローファーは1200fr(1fr=22円前後)だった。ディタックスを申請すればさらにオフされる。それからパリにでかける度、ウェストンで靴を購入することが恒例となる。

パリに住む、フレンチボーグなどで活躍しているスタイリストのセルジュによるとJMウェストンの靴はあくまでカジュアルで、フォーマルにはエルメス(ジョン・ロブ)の靴を合わせると話していた。

ウェストンの靴は、150以上の行程が必要とされるグッドイヤー製法で創られているのでとても丈夫だ。丁寧に創られデザイン的に優れている靴は世界を見渡せばたくさんある。もはやウェストンも高級ブランド靴になってしまったが、初めて手に入れた当時はサンジェルマンにある店内で中学生の息子のために購入している母子連れを見たりしたものである。

Loafer

ローファー。超有名になってしまったから何も付け加えることはない。

w013.jpgwes02.jpgw012.jpgw01.jpg

Golf Derby

ゴルフシューズ。他にくたびれた黒とバーガンディ色の2足あり。ジーンズに合い、ウェストンのなかではいちばん疲れないので仕事の時はいつも履いていた。残念なのは、ラバーでできたソウルをきちんと取り替えてくれる職人が日本には居ないということだ。

golf03.jpggolf01.jpggolf02.jpg

Yachting Derby

ヨット・シューズと保管に大切な役目を果たす影の功労者であるオリジナル・シュー・ツリー。

ya01.jpgya02.jpg

gry_Information.png J.M.WESTON


子供の頃、母は縫子さんを数人集め、博多ごりょんさん(博多商人の奥方)のためにオーダーメイドの服を作っていた。それで南博幼稚園に通う私はいつも母の手作り服を着せられていた。好む好まないは別にして園児仲間とはひと味違う格好をしていたわけである。きっとその辺りが発端で「人と同じはイヤ」という感覚が芽生え、将来に向かって増幅されていったのであろう。母は和服も着こなしていたが、自分の洋服は亡くなるまで布から創り出していた。その血統にせいか創るコトが好きである。そしてその流れは母方の親戚であるshinoと私の次男にも受け継がれているようだ。
初めて惚れた革靴がJMウェストンだ。80年代後半からパリにでかける度に購入して今更ながらチェックしてみるとローファー5足、ゴルフシューズ5足、ヨットシューズ、Uチップとたくさんある。仕事の時は必ずゴルフシューズを履いていたので、どれも足に馴染んでいる。現在のファッションには合わないし長時間履くのは疲れるので出番は少なくなったが、手入れは怠りなくやっている。そうだ、家人の靴(エナメルのローファーも持っていた)を合わせれば靴箱にのなかにJMウェストンはもっと存在しているぞ。
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