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*Life with M-LEICA style*

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更新日 2010-11-06 | 作成日 2008-03-03

Leitz-minolta CL

写真生活コト始め

初めて手に入れたのは、Leitz-minolta CLという小さなカメラだった。福岡大学仏語学科を中退後、九州産業大学芸術学部写真学科に入学したときは、フイルムの入れ方もわからず自分のカメラも持っていなかった。

この頃はまだすべてが漠然としていた。フランス映画が好きだったこと、当時同大学デザイン学科に在籍していた高校時代から仲の良かったK氏(現在は環境設計家)の誘いもあり、とりあえず?入学した。いざとなれば父親が営む医療器械販売会社(レントゲン)のサラリーマンにでもなればいい。という身勝手でホントに軽い気持ちからだった。

同期生たちは、フイルムASA(ISO)感度を知らず、カメラも持ってなく、写真をほとんど撮ったことがない年上の存在に驚くと同時に、すべてが初体験といっていい私が聞く初歩的なコトを、丁寧に教えてくれた。その仲間たち、そして教授にも恵まれ、すばらしい写真生活が始められたと感謝している。

早速、自分のカメラが必要となり、手に収まりがよく、デザインも素敵に感じたLeitz-minolta CLというライツとミノルタのコラボレーションで生まれた小さなレンズ交換式レンジファインダーカメラを購入した。
このこともみんなを驚かせた。当時はプロが使っているニコンF、F2あるいはキャノンF1が人気だったけれど、ほとんど同価格で拡張性のない(拡張性?なんて知らないし、解りもしなかった)レンジファインダーカメラを買ってしまい、基礎演習の教授からもこう言われた「こちらの意図したカメラとは違うぞ」と。そういわれながらも、Tri-Xを入れたお気に入りのライツミノルタCLを、毎日肩にかけでかけた。
そして大学の暗室に入り、初めて撮った写真が、現像液のなかに浮かびあがってきた瞬間の驚きと感動は、今でも仔細に覚えている。


デジタル全盛となった今、暗室を持たず、作業もしたことがないプロも多くなっている。東京在写真家K氏が、モノクロフィルムをクールスキャンで取り込み、ライソンのモノクロインクを使い、エプソンのプリンター(粗大ゴミ置き場から拾って修理したもの)からプリントアウトした写真を見せてもらった。入稿原稿として、いやプリントとして十分といった仕上がり。想像以上に良かった。省資源(暗室作業は多量の水を使い、現像・定着液などの廃液処理の問題もある。)ということからもデジタルプリントが優位だし、プリンターの精度も年々確実に上がっている。もはや、プリントのクォーリティもデジタルの方が優れているだろう。

写真生活を始めたときの感動が忘れられず、未だ、仕事場には暗室(狭いけれど効率はいい)がある。
頻度が少なくなっても、暗室やレンジファインダーカメラは私の一部分なのだから、簡単に削るわけにはいかない。写真2点は、CLで撮ったサーフポイントの二見ケ浦。
cl03.jpgcl05.jpg学生時代の二見ケ浦

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ライカM5のコンパクト版ともいえるCLは中央重点測光式のTTLを備えている。M5の半分以下という価格が当時話題だった。ボディは、ライツが設計を担当してミノルタが製造したコラボレーションモデルである。日本国内では、Leitz-minolta CLとして、国外ではLEICA CLの名で販売された。ライカCLには Made in Japan for Leitz Wetzlar の刻印がある。
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