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*Life with M-LEICA style*

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更新日 2010-11-06 | 作成日 2008-03-03

Leica-M8Digital

March.21st.2008

ライカM8デジタル

F氏にお願いしていたおかげで2006年12月に発売されたM8をすぐ手に入れることができた。1030万画素の解像度を持ちノイズが少なく、そしてローパスの影響が受けないCCD。1/8000秒のシャッター速度も実現されている。明るい癖玉が好きな私は迷うこと無く注文した。外観はMP的デザインの延長を期待していたがフォトキナで発表されたようにM7系デザインを踏襲している。デジタル的内容としてはエプソンR-D1を使っていたので、十分にライカレンズを使い楽しむコツは持ち合わせていた。ここではそのM8に関する私的感想を少し残しておく。

m8body.jpg

主にレンズはエルマリート-M28mm、ズミルックス-M35mmアスフェリカル、それにノクティルクス-M50mmを装着し使っている。ライカジャパンから送られるてくるメールで最新ファームウェア等の情報を得ることができるのもうれしい。
難点をあげるとすれば、眼鏡使用者に人気があった小さくスッキリと見える単独外付けビューファインダーが廃止され、MRメータよりも大きなトリエルマー用のワイドアングルユニバーサルファインダーしか用意されていない。もしそれが好みでなければ、社外品を探すことになる。

ローパスフィルターが組み込まれていないので、色の偏りがはあるがとてもシャープで潔い。色再現は日本のデジカメのようにコントロールされていないので、じゃじゃ馬のような暴れ方をするわけではないにしても、ある意味、扱い難い。レンズに6ビット加工を施し赤外線カットフィルターを装着することにより改善されるものの、手間とお金がかかってしまう。言ってしまえば、中身や仕組み、理屈がどのようであれ改造すること無しに「オートでシャッターを切れば、ライカレンズの魅力に触れることができます」なんていうM型デジタルボディに進化してくれると、より嬉しい。あるいは、ディチューン・バージョンモデルがあっても良いのではないか。

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M8を手に入れ、早速住んでいる界隈を撮ってみた。RAWで撮影してバージョン3.0から使い続けているフォトショップCS3で現像しているが、できるだけ素のままを見せるためレベル調整のみに止めている。各々のレンズの特徴を再現しつつもやはり黄色味を少し感じる。ちなみに、私はレンズにIRカットフィルターも着けていないし、6ビットコード加工も施してはいない。何故なら、私にとってライカとは手軽さこそがいちばんの心情だからだ。それに完成度の高い再現色が必要な場合、最新のEOSシステムを使えば事足りる。

M型デジタルの進化を見ていきたい。ア・ラ・カルトでエングレーブサービスが可能になったり、アップグレードサービスで「耐傷性にすぐれたサファイヤガラス液晶モニターカバー」と「伝統的なライカM型カメラにふさわしい静音シャッター 」に改良することもできるようになった。これからもライカM8 アップグレードプログラムとして、撮像素子そのものを含むすべてのデジタル部分について対象となりそうな部分を検討しているようだ。加えてもっと小さなボディ形状でCLのようなデジタル仕様M型ボディが登場するなんていう話があれば嬉しいのだが。

gry_Information.png Leica-M8Digital


Leica_RGB.jpgノクティルクス50mmやズミルックス35mmなどの癖ありお気に入りレンズを使うことができるデジタル仕様のM型ボディが発売された。ライカM8デジタル。メカニカルな部分に不満を持っていたR-D1とは違い、さすがライカである。外観、ファインダー精度、シャッター速度1/8000秒の実現と期待を裏切らない。とはいえ、マイナス部分が無いわけではない。外観がブラッククロームの個体を選んだが往年のクローム塗装とは違い、引っ掻きキズやスレに弱いようだ。色の再現性においては、オートモードでバランスがとれないのでデイライトモードしか使っていない。
ハッセル・システムも同様だがローパス・フィルターを組み込まないのがヨーロッパの主流のようだ。シャープでレンズ固有の特徴を生かす再現性には素晴らしいものがあるが、画質の部分だけでいうとR-D1が創る絵の方が好みである。それにIRフィルターもレンズ加工もしなくて済む。M8アップグレードサービスも始まったしこれからのM型デジタルがどのように進化していくかが興味のあるところだ。

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