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更新日 2010-11-06 | 作成日 2008-03-03

LAGUIOLE

April.18th.2008

Sommelier Knife

フランス・オーヴェルニュ山地にある刃物の村ティエール。SCIP社の当主Lサナジェストが、フランス随一の名ソムリエと謳われるヴィアリスとの合作として、1993年世に送り出した究極のソムリエナイフが“シャトーラギオール”である。美しいデザインだけでなく、機能と耐久性に優れ、使い込むほど手に馴染む、一生ものと言って良いソムリエ・ナイフだ。私のは、ハンドル部分にAubrac Bull Horn(水牛の角)がついたもの。15年以上使っていてキズだらけだが、使い心地はまったく衰えていない。

laguiole01.jpgSommelier Knife
パリにある「ビストロ・ダ・コテ」という人気のあるレストランでギャルソンといってもカジュアルなお兄さんだったが、ワインのコルクをポケットから出したソムリエナイフで手際よく抜いてくれた。ワインも料理も旨く満足したのだが、あのくるくるっとコルクを抜いたソムリエナイフが気になり聞いてみると、名前と手に入るお店を丁寧に教えてくれた。

そのお店は、バスティーユからボージュ広場に抜ける道沿いにある。早速、翌日でかけてみた。60フラン前後するソムリエナイフに、当然家人は興味がない。一生ものという甘美な誘いも一部の男にしか解らないのかもしれぬ。狭い店内で、ディスプレイされている本数が少なく、店主から「日本へたくさん送っているから、帰国してから探した方が気に入ったのが見つかるのではないか」とアドバイスされるが、きっと、日本では高価なワイン・オープナーは購入しないだろう。やはり旅先で手に入れてこそ価値がある。少なくとも思い出、記憶になるから。と自分と同時に家人を納得させ、クレジットカードにサインした。

laguiole05.jpg
よく見ると、ミツバチの彫刻がつけられている。遡ることナポレオン時代、勇敢な戦士が多かったラギオール村出身の兵隊が持つ刀に、皇帝マントに飾られていたミツバチを刻印することが許されたのが始まりらしい。そしてラギオールのナイフにはこのミツバチマークが不可欠でシンボリックな存在となった。

代表的フランス製ソムリエナイフには、1993年に発売したスキップ社「ラギオール」と1〜2年後、フィリップ・スタルクをデザイナーとして招き創られたフォルジュ・ド・ライオール社のものと2種類ある。形も似ているしクォーリティもさほど変わらないので、好き不好きで決めてよいものだが、私はラギオールの方が使い勝手が良いように感じる。

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