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*Life with M-LEICA style*

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更新日 2010-11-06 | 作成日 2008-03-03

Elmarit-M28mmf2.8/3rd

LEICA-M.Lens

胴体がくびれスットパーアタッチメント(無限遠ロック)が着いているいちばん人気のエルマリート-M28mmf2.8/1stは、残念ながらライカM6以降の内蔵された露出計が使えない。それでライカデジタルM8を購入したとき3rdモデルと云われるライツカナダ製28mmを手に入れた。

1979年発売のニュージェネレーションレンズで6群8枚構成、最短撮影距離0.7m。フィルター径は49mm。外観は円柱スタイルで魅力的とは言いがたいが、重量は250gと軽減されている。ライカM6以降の0.72倍ファインダーでは28mmのフレームがでるが、眼鏡使用者の私はあえて外付け金属製ビューファインダー28を着けて撮影している。

Fukuoka

Elmarit-M28mmf2.8/3rd

ライカデジタルM8に着けるためこのレンズを購入した。M4にフイルムを入れ撮影するだけであれば、お気に入りの初代エルマリート28mmがあるけれど非レトロフォーカスタイプなので内蔵露出計が使えない。M8では1/8000秒のシャッター速度がオートで切れるので、これを使わない手はない。とはいえ、アナログ好きの私は、まずフィルムで撮ってみることにした。

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elmarit28103e.jpgelmarit28103d.jpgelmarit301.jpgelmarit301b.jpg

ここに並んでいるはすべて福岡で撮った写真だ。使用フィルムはいつものベルビア50。レンズ番号#345万代でライツからライカに変わる直前の番号帯だが、ライツ時代の残り香があるような絞り込んでも硬くはならない描写がうれしい。

福岡は元来町人の街なので観光地とは言えないけれど、夕方の光のなか福岡を散歩すると、味わい深い光景に出会うことがある。田舎のリズムとテンポと同時に都会の雰囲気も楽しめる。

Digital&Vervia

このレンズを装着したデジタルライカM8で撮った縦写真を4枚並べてみた。黄色味が少し強いようだが、これは6ビット改造もIRフィルターも着けていないレンズを使ったときのライカM8初期バージョンの特徴がでているようだ。

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デジタル写真はフォトショップなどのアプリケーションを使うことにより撮影後補正、調整をすることが可能であるが、フィルムで撮られた写真でも性能の良いフィルム専用スキャナがあればデジタル化はできる。手間の問題はあるとしてもフィルムがモノとして残りデジタル写真として取り込むこともできるわけだ。どちらを選ぶかは各々の判断に任せたい。

elmarit28301ag.jpg
ハウステンボスで撮ったベルベア50写真をフィルムスキャナNikon COOL SCAN 4000EDで取り込み載せてみた。デジタルカメラも使っているが、まだライカM4を引退させるつもりはない。フィルムが存在する限り使い続けるだろう。

エルマリート28mmf2.8/2ndのシャープネス、コントラスト、ヌケの良さは。ニュージェネレーションレンズに相応しく文句のつけようがない素晴らしさ。ライツ時代の良さを残しているかのように絞り込んでも柔らさを失わない。加えて前後のボケも広角レンズとしては素直な感じだ。

Result

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向かって左は博多埠頭で微かな夕方の光のなか撮った写真。右は作為的に水を入れたグラスをフィルターのようにくっつけて撮影したアイレフ前のキース・ヘリングのオブジェ。どちらも手持ちで撮影したもの。



エルマリート28mmf2.8/3rdは濃厚な色再現性とシャープネス、コントラストの高さにスグレている。軽量でよく写りのだが生産本数が多いためか、あるいは寸胴で重厚ではない外観に人気がないせいか、エルマリート28mmのなかで中古価格が最も安いようだ。

企業としての存続が危ぶまれた時期に製造された340万代前後のライツレンズは、外観がシンプルでカナダ製なので人気が今ひとつない。ノクティルクス50mmf1.0や球面ミルックス35mmf1.4を産み出したカナダ製レンズが好みであるため、今ではこの辺りの番号帯のレンズがいちばん気になるし、気に入っている。

gry_Information.png Elmarit-M28mmf2.8/3rd


Leica_RGB.jpg撮影のほとんどは35mmと50mmで事足りるのだが、もう少し広めに撮りたいと考えたとき、エルマリート28mmf2.8は活躍してくれる。最初期モデルとは違い内蔵露出計が使えるのでM8購入とともに3rdモデルを中古で手に入れた。球面レンズではあるがニュージェネレーションレンズなので発色がよく、収差もほとんど補正されている。そして面白いことにライツ時代の捨てがたい魅力がちょっと残っている。私のはレンズ番号#345万代、これもカナダ出身のものだった。

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