With the CAMERA

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*Life with M-LEICA style*

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更新日 2010-11-06 | 作成日 2008-03-03

With the CAMERA

LEICA M4+Digital CAMERA

旅の基本は(散歩も同じだが)荷物を少なくすること。目的もきちんとは決めることはしない。目的を達成し確認作業だけで終わるとつまらないからだ。以前パリ旅行の6日間を1時間刻みでスケジュールを組んでいた友人に驚いたことがある。時間を無駄にしたくないということなのか、意外にこういう人たちが多い。
c-lux201ag.pg.jpgLEICA M4+C-Lux2Digital


もし旅に出るとしたら、カメラはまず手にいちばん馴染んでいるLEICA M4を選ぶ。よく使われる表現だけど、もはや身体の一部といっていい。SLR(一眼レフ)と違いファインダーがアバウトなのも、旅気分と重なり記憶の一片となる瞬間を切り取ってくれる。
またデジタルカメラは記録メディアであるフィルムが、カードに変わったということくらいで、Macを長年使っている私は、写真データの扱いに違和感や嫌悪感をまったく感じない。フィルムという「もの」が残るわけではないけれど、かえって「もの」であるフィルムが紛失や崩壊したりすることなく、バックアップさえきちんとできていれば元データが残る。デジタル暗室(明室?)とも言えるパソコンを通して現像、加工ができることは、選択の幅が広がりホンネで嬉しい。


c-lux201ab.jpgカルティエ-ブレッソンの本


モノクロ世界で写真を始めたときから撮影後、暗室でフィルム現像、プリントをして写真を創り上げるという行為は当たり前だった。カラー・トランスパレンシー(リバーサルフィルム)での撮影ではラボから帰ってきたフィルムをセレクト、マウントして終わり。というある意味レディメードと言えるものだったが、最新のテクノロジーを使い、アナログであるモノクロ時代の歓びをデジタルで少なくともまた味わうことができる。 と同時に、アナログの世界を追求するとしても加工、編集の自由を開放し、可能性を秘め創造力を刺激するデジタルと両立し得ないわけではない。
デジタルカメラは、まだまだ発展途上だし方法論も未知数の部分があるが、レンジファインダー方式を継承したデジタルカメラの出現に心躍るものがある。

clux201.jpgleica06.jpgLEICA M8Digitalの出現には驚かされた。これで次世代となってもアンリ・カルティエ-ブレッソンが撮影したような写真の存在意義が継承され続けていくだろう。いつの時代になってもカメラの機能・特性を重視して絵画的作風から脱皮した写真にだけ可能な表現手段、ストレート・フォトグラフィは不滅である。そういう私はいつでもシャッターを切ることができるように、柔らかいライツ時代の皮ストラップをボディに着けてチャンスに備えている。

gry_Information.png With the CAMERA


Leica_RGB.jpg何度も見たくなる写真は、ストレートに向き合い撮られたものである場合が多い。とはいえ、自分のなかだけで完結せず見る側にも面白さを伝えるとするならば、良く写る機材、あるいはそうでないものを使ったとしても写真は成立すると思っている。アナログからデジタルへとベースが大きく変換した今でも、そのことはまったく変わらない。

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